永禅寺について、奥州名所絵図(宮城県図書館蔵)には、塩薬師について、「大化3年丁未(647)の夏、大己貴命(おおなむちのみこと)を崇め祀る、後世附会して塩薬師と称す、山上に薬師堂あり鐘楼拝殿云々」と「道祖神社の北五丁余北の麓に禅刹あり塩福山永禅寺という、北野に塩手山本唱院(本唱寺ともあり名取三名寺の一つである)あり」と当時の邑の様子が書いてあります。
永禅寺は、名取市西部のなだらかな丘陵地帯にあり、眺望にも恵まれ、また墓地も平坦な場所にあり、明るく開放的です。名取市街からは、車で10分ほどの便利な場所ながら、自然豊かで静かな環境の中にあります。周囲には、史跡や文化財なども数多く点在し永禅寺に隣接する、一刀彫による不動三尊立像は、東北唯一の貴重なご本尊で、心願成就の御利益があります。散策がてらに足を運んでみてはいかがでしょうか。
真言宗金剛遊山観音院空弘誓寺は、由緒伝説等が存在する名刹です。名取郡史によると、観音院弘誓寺は城州御室仁和院末寺、維新の際智積院の末寺となり、弘仁中弘法大師の開基と記されています。
寛喜の比慈猛房良賢上人の中興(県史に寛喜2年(1230年)、慈明坊良賢、安永二年まで三十五世とあり、 また嚢塵埃捨録(仙台叢書7という文化8年(1811年)に成立した本)に亀山院弘長元年春3月夕日上人開興とあります。
この間仙台藩臣片倉小十郎が諸材を投じ、寛永年に伊達忠宗が寺門の興隆を計り、延宝6年(1678年)修繕が加えられ、 堂宇殿舎(堂宇:堂の軒、建物 / 殿舎:御殿、やかた)が成就した、となっています。
ご本尊は水月観音像です。旧小豆島村の山の麓の寺院で、山門前両脇に「身代わり観音」と「地蔵菩薩」が建立されています。”小豆島”と言っても、瀬戸内海にある小豆島ではなく、名取市内の地名です。中でも一番前の小さいお地蔵さんが、世の中の「塵を掃き垢を除かん」と箒を持っている石像が建立されており、山門をくぐる俗人の身の恥ずかしさが尚一層感ぜしめられます。
「見ざる・聞かざる・言わざる」の三猿の石像も建立されており、その他、境内には「中国天童寺印度仏蹟巡拝」の碑等があり、身の引き締まる思いを感じさせられる寺院です。(参考文献:名取の観音様より)また、ペット供養墓もあり、随時受け付けて頂けます。(お檀家さんでなくても可)時季毎に丁重な読経を頂けます。
谷田山耕龍寺は、伊達家十一代天海持宗公によって応仁元年(1467年)に開創され、 ご開山(初代)様は、持宗公の第五男で、新潟県村上市の耕雲寺(總持寺)第九世から来られました。
現在の住職は二十五代目で、お釈迦さまの弟子としては八十九代目です。先代清水正範和尚が2005年2月に遷化され、了祐師が住職を継がれました。耕龍寺山門は、旧白石城門遺構として名取市 の文化財に指定されています。
伊達藩家老職片倉家の居城であった旧白石城の門遺構の1つを明治の初め頃移築したものと伝えられています。
門遺構は、総ケヤキの素木造、屋根は切妻造の瓦葺、三間一戸の四脚門で、近世城郭の門遺構で現存する城門としても宏壮なものです。
市内でみられる数少ない武家造の建造物として貴重な 存在です。境内には伊達持宗公夫妻の供養塔として五輪塔もあります。
秀麓齊の寺号「齋」というのは全国でも珍しく、日本三齋の一つと言われております。征夷大将軍・坂上田村麻呂が戦勝と天下泰平を祈願するため、西国清水寺の観世音をこの地に歓請し、その御加護により大任を果たし得たと言うことから、ご本尊の聖観世音菩薩は別名「利勝観音」と称され、伊達家十三代尚宗公が御本尊「利勝観音」に深く帰依し寺の護持にあたり、秀麓寺を秀麓齋とし永正十一年に「開基」となりました。
秀麓齋は奥州三十三観音霊場の2番札所でもあり、伊達政宗公が慶長2年に滞留した時 開基 尚宗公の供養の為に千体菩薩を奉納がされました。現在でも本堂内の欄間に収められております。
もともとは、天台宗だった高崎廃寺の付属寺院として建立された 寺院です。現在の高崎廃寺跡地近くに開かれていました。
曹洞宗として新たに開基されたのは1465年のことで、高崎彦三郎盛忠が、大林寺の第三世雪橋大積(せっきょうだいしゃく)和尚の勧めに従い、今の場所に築いたといわれています。
現在の本堂は1966年に入寺した根來宣昭住職によって再建されました、本堂には、東大寺の延命地蔵をモデルとし、樹齢千年のクスノキで作られた「延命地蔵菩薩座像」が祀られています。境内にはコイが泳ぐ緑豊かな庭園もあり季節によってさまざまな景観を楽しめます。
副住職が園長を、住職が理事長を務める幼稚園があり、幼児教育にも力を注いでいらっしゃいます。
保昌寺は、1530年(享禄3年)2月7日、伊達家家臣 高野家の菩提寺として建立されました。伊達家が米沢にいた時代に創建され、仙台城に移った折り、丸森城主を経て、1602年(慶長7年)平沢城主に移封されるのに従って転院し現在に至ります。
開山は、山形県米沢市 萬年山 松林寺2世 牛見永喜大和尚 ご開基は、高野家12世壱岐守知有秀です。
永代供養とは、様々な理由で将来御精霊をご供養できない方に代わり、保昌寺がお盆・寺院が定めます永代供養法会(秋彼岸)にご回向致しますことを申します。お骨は永代供養塔に納骨し、責任を持ってご供養させて頂きますのでご安心下さい。33回忌を迎える年まで,お盆・永代供養法会にご供養致します。
蔵王の麓、東北自動車道村田ICから5分、仙台市をはじめ蔵王町の玄関口に立地しております。永代供養墓(合祀型・夫婦型)があります。