石材データベース

お墓に使用される石材

お墓に使用される石材を総称して御影石と呼んでいますが。本来は神戸市御影町から産出された花崗岩が御影浜より、船積にて各地に売り出されていたので、その花崗岩を御影石と呼ぶようになり現在では一般に分かり易いように、石材の色調に合わせて黒御影石・白御影石と呼んでいます。

岩石学的に見ていくと、一般にお墓に使用される石材を岩石で区別すると、火成岩と言われるマグマが個結してできた岩石を多く使用していますが、さらに分類をしていくと、閃緑岩 斑レイ岩 花崗岩 安山岩 玄武岩 等に分類されます。

石質試験数値 石質判断には石質試験数値と建立実績確認・工場加工時確認にて判断されます
見掛け比重 石材の正味重量を表す数値で、含有鉱物が細やかに個結した石材ほど重い。
吸水率 水分を多く吸収する石材は含有鉄分等が水分と反応しやすく変色等を起こしやすく寒割れ等の原因にもなりやすい。
圧縮強度 石材の硬度を表す数値。この数値が高いほど深部で組成されたことを意味し、色調・組織の不揃い等の欠点が少ない。
建立実績確認 石質試験数値だけでは予測出来ない石材の経年変化、建立後の追跡確認により石材の色調変化・傷・ムラの状況確認
加工時確認 石材は原石の視的確認だけでは良不の判断はできません。 最終的には研磨加工をしていく段階においても傷・含有鉱物の状況を確認しながら行なわれ原石に問題がある場合は処理されます。

石材の品質

お客様からの声で一番多いのが「石を見ても分からない」と言うご意見です。黒御影石以外の石材は石目(石の模様・色調・含有鉱物の大きさ)等で比較しやすいのですが、黒御影石になると一般の方では確かに判断がしにくいと思われます。
しかし墓石を購入され後々支障がでたと言うお客様のお話をお聞きすると、墓石の割引額を優先した説明を受けての購入やデザイン優先での購入が多く、ご自分の購入される石材がどのような石質を持っているのか等の大切な部分のご確認をされていない場合が大半です。

墓石に使用される石材は国産・海外産で随時200種類以上の石材から加工されております。その石材1種類々に石質の違いや石材採石の継続性等の違いがあります。万が一購入された墓石が一部欠損をしても同石材がなければ対処ができなく、砂鉄分を多く含み錆のでやすい石を潮風が届く様な墓地に建立すれば3ヶ月も立たないで錆色が出てきて当たり前なのです。
残念ながら全ての石材の石質を把握できている石材店はございません。それは石材の採石状況が不安定な場合が多く新旧石材の入れ替わりが激しいのと1石種に1級品から3級品までの等級が有るために把握しきれないのが現状です。
高額なお買い物をされるお客様にも自己責任的ご判断が必要かとおもわれます。このデータベースにある石材は、現在弊社で石質他を把握できている約100種類の石材から抜粋したものです。

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